近年、大手脱毛サロンの倒産が相次ぎ、脱毛業界は大きな転換期を迎えています。
しかし一方で、脱毛そのものの需要がなくなることはなく、メンズ脱毛やキッズ脱毛、さらにはシニア層のニーズなど、新たな市場が広がり続けています。
こうした環境の中で、業務用脱毛器の導入はサロン経営の今後を左右する重要な投資と言えるでしょう。
そこで今回は、脱毛サロン関係者を対象に、業務用脱毛器選びで起きやすい「失敗パターン」について調査を行いました。
脱毛サロン関係者が脱毛器選びで重視している要素を明らかにし、これから導入を検討する方にとって参考となる情報をお届けします。
- 調査対象:48名の脱毛サロン関係者
- 調査方法:インターネットアンケート調査
- 実施期間:2025年1月16日~2026年1月26日
【調査概要】あなたの役職・サロン業態・経過年数について教えてください

本調査では全国の脱毛サロンの経営者・スタッフ48名を対象に、業務用脱毛器導入の決め手に関するアンケート調査を実施しました。
【質問①】業務用脱毛機を導入するまでに、比較検討した機種の台数を教えてください
選択肢
- 1台のみ
- 2〜3台
- 4〜5台
- 6台以上
比較検討する機種の台数は、2~3台が70.83%と最多

業務用脱毛器の導入時に検討した台数を調査したところ、「2〜3台」と回答したサロンが70.83%と最多の結果となりました。
この結果から、業務用脱毛機の導入検討においては、ある程度候補を絞ったうえで意思決定している事業者が多いことが読み取れます。
一方で、1台のみで導入を決定した層も約1割(10.42%)存在しています。
この層については、他機種との比較を行わずに導入を決定している可能性があり、検討プロセスが限定的だったケースも考えられます。
【質問②】業務用脱毛器の導入前に「特に重視していたポイント」を教えてください
選択肢
- 本体価格
- ランニングコスト
- 脱毛効果・性能
- 痛みの少なさ
- 施術時間・効率性
- 操作性・使いやすさ
- メンテナンス対応
- 開業・運営支援の有無
- メーカー・販売会社の実績・安定性
- 国産または海外製であるか
- 他サロンでの評判
- 営業担当者の対応
- その他
導入前に特に重視したポイントは「脱毛効果・性能」と「ランニングコスト」

業務用脱毛機の導入時に重視されたポイントとしては、「脱毛効果・性能(22.70%)」が最も高く、次いで「ランニングコスト(17.73%)」が続きました。
注目すべき点は、「本体価格(13.48%)」よりも「ランニングコスト(17.73%)」の回答割合が上回っていることです。
この結果から、多くのサロンオーナーが導入時の初期費用の安さよりも、長期的に利益を確保できるかどうかを重視していることがうかがえます。
一方で、性能やコストに関する項目が上位を占める中、現場での運用や人材面に関わる要素は比較的優先度が低い結果となりました。
- 施術時間・効率性:5.67%
- 操作性・使いやすさ:7.09%
- 開業・運営支援:0.71%
導入前はスペックや費用面に意識が向きやすいものの、実際の運用が始まるとスタッフ教育や体制整備に想定以上の時間がかかるなど、導入後に新たな課題へ直面する可能性も考えられます。
【質問③】業務用脱毛機を実際に導入してから、「想定外だった」と感じた点はありますか?
選択肢
- 故障が多く、営業に支障が出た
- 修理やメンテナンスの対応が遅すぎる
- ランニングコストが高く、利益を圧迫している
- 顧客から「抜けない」というクレームがあった
- 顧客から「痛い」という不満が多かった
- 操作が難しく、スタッフによって効果に差が出る
- メーカーが倒産、または連絡が取れなくなった
- その他
導入後に想定外だったと感じたのは、ランニングコストの高さ!

導入後に「想定外だった」と感じた点としては、「ランニングコストが高く、利益を圧迫している」が24.14%と最も多い結果となりました。
導入前に重視したポイントでは、ランニングコストは17.73%で2位と一定の関心が示されていたものの、実際には「想定以上にコストがかかる」と感じている事業者が多いことが分かります。
理由としては、カタログや営業説明で聞いていた内容と、実際の消耗品の交換頻度や単価との間に認識のずれがあった可能性が考えられます。
そのため、導入前に具体的な月次・年次シミュレーションを行ったうえで検討することが重要です。
次点で「修理・メンテナンス対応」や「操作性」も顕在化しやすい課題
「修理・メンテナンス対応(22.41%)」や「操作性(20.69%)」も、導入後に想定外だった点として高い割合を占めています。
これらはいずれも導入前には優先度が上がりにくい一方で、実際に運用が始まると大きな課題として顕在化しやすい項目であることが分かります。
たとえば、導入前に「メンテナンス対応」を重視していた割合は約1割にとどまっていました。
しかし導入後には2割以上が「対応の遅さ」を想定外と感じており、導入前後でギャップが大きい点が特徴的です。
特に小規模運営の場合、代替機がないため1台の停止がそのまま売上停止につながるケースも多く、事前に想定されにくいものの実害が大きいリスク要因と言えます。
さらに操作性についても、導入前の重視ポイントでは7.09%と低かった一方で、導入後には20.69%が「操作が難しく、スタッフ間で効果に差が出る」と回答しています。
この結果から、脱毛機の導入検討においては機械スペックや費用面だけでなく、教育コストや運用体制まで含めた総合的な視点が必要であることが示唆されます。
【質問④】業務用脱毛器の導入について「失敗した」と感じたことはありますか?
選択肢
- 強く感じる
- やや感じる
- あまり感じない
- 全く感じない
56.25%が導入に対して「失敗したと感じた経験がある」と回答

業務用脱毛器の導入で失敗した経験について、「強く感じる」「やや感じる」を合わせると、56.25%が業務用脱毛機の導入に対して「失敗したと感じた経験がある」と回答しています。
内訳を見ると、「強く感じる」は6.25%と少数にとどまる一方で、「やや感じる」が50%と最多を占めている点が特徴的です。
このことから、多くの事業者は「選択を大きく間違えた」というよりも、「もっと慎重に検討すべきだった」と感じている可能性が高いと考えられます。
一方で、「あまり感じない」と回答した層も33.33%と一定数存在しているため、事前の情報収集や収支シミュレーションを十分に行うことで、導入後の失敗を回避できる余地が大きいと推察されます。
【質問⑤】業務用脱毛器の導入に失敗したと感じた主な理由を教えてください
選択肢
- コストに見合わなかった
- 効果に満足できなかった
- サポート体制が不十分だった
- スタッフ・現場に合わなかった
- 集客・売上につながらなかった
- 導入判断が早すぎた
- 情報収集・比較が不十分だった
- その他
- 非該当
失敗した理由は、「サポート体制の不十分さ」が32.56%と最多

業務用脱毛器で失敗したと感じた理由として最も多かったのは、「サポート体制が不十分だった」(32.56%)であり、他の回答項目を大きく上回る結果となりました。
導入前に重視したポイントでは、以下の優先度が低かったことから、サポート体制は見落とされやすい一方で、導入後に最も後悔されやすい要素であると考えられます。
- メーカー・販売会社の実績(7.80%)
- 開業・運営支援(0.71%)
次点として多かったのは、「コストに見合わなかった」(16.28%)でした。
これは単に本体価格が高かったというよりも、以下のような複合的な要因によって割高に感じた可能性があると推察されます。
- サポートが不十分
- 運用がうまく回らない
- 想定した売上につながらない
このことから、導入時には価格や性能だけでなく、運用支援やアフターサポート体制まで含めて総合的に比較・検討することが重要であると言えるでしょう。
【質問⑥】業務用脱毛機の失敗は導入前の調査や行動次第で「防げた」と思いますか?
選択肢
- 十分に防げたと思う
- ある程度は防げたと思う
- 防ぐのは難しかったと思う
- わからない
- 非該当
導入時の失敗は、80%が回避できたと認識している

業務用脱毛機の失敗は未然に防げたかを調査したところ、「十分に防げた」「ある程度は防げた」を合わせて80.00%となり、多くの事業者が失敗は導入前の調査や準備次第で回避できたと感じていることが分かりました。
実際に、自由回答では、「施術テスト・現場検証が不十分だった」という声が多く見受けられました。
デモ時は営業担当の説明中心だったため、実務目線での確認が不足していました。
性能やスペックだけで判断せず、実際に複数スタッフが操作した場合の再現性や、習熟までにかかる時間を十分に検討すべきでした。
また、性能やスペックだけで判断するのではなく、他のスタッフが操作した場合の再現性や、習熟までにかかる時間を十分に検討すべきだったという指摘も多く見られました。
さらに、導入前に「以下の運用面も確認する必要があった」という声も目立ちます。
- 故障時の対応速度や研修内容の実態
- 消耗品の単価や交換頻度
- 代替機の発送にかかる日数
このことから、業務用脱毛機の導入においては、機械スペックだけでなく、現場運用やアフターサポートを含めた事前検証が失敗回避の鍵になると言えるでしょう。
【質問⑦】今、業務用脱毛器を選び直すとしたら「最も重視したいポイント」は何ですか?
選択肢
- 価格・コストバランス
- ランニングコスト
- 脱毛効果・性能
- 痛みの少なさ
- 故障リスク・耐久性
- 故障時の対応スピード
- 開業・運営支援
- メーカーの信頼性
- 集客・売上へのつながり
- その他
次に重視するポイントは、「故障時の対応スピード」が22.92%と最多

業務用脱毛機を選定し直すとしたら重視したいポイントとして、22.92%が「故障時の対応スピード」と回答しました。
故障は施術の中断や営業停止につながるリスクがあるため、運用面での影響が大きく、重要視する傾向が強いと考えられます。
一方で、導入前に重視した項目では「脱毛効果・性能」が最上位(22.70%)だったにもかかわらず、選び直す場合に重視したいポイントでは14.58%にとどまりました。
この結果から、導入後は効果だけでなく、故障対応や運用面・コストといった要素が事業継続の観点でより大きなインパクトを持つと認識されていることが推察されます。
【質問⑧】これから業務用脱毛器を導入する人に「伝えたい注意点」があれば教えてください
これから業務用脱毛機を導入する人に伝えたい注意点を自由回答にて調査したところ、以下のような結果となりました。
- 長期間使っているサロンの声を確認する
- デモでは「複数回・複数のスタッフ・実務想定」で行う
- ランニングコストやメンテナンス頻度を正確に把握する
- 故障時の対応スピードを確認する
- サポート体制は「内容」と「実態」で確認する
業務用脱毛器の導入経験がある事業者からは、特に「デモ時の検証不足」や「故障時対応の確認不足」を後悔する声が多く見受けられます
デモ体験の際、最初の数発は冷たくても、全身脱毛のように連射し続けるとハンドピースが熱くなる機種があります。
これだと後半にお客様が痛みを感じやすくなり、施術スピードも落ちてしまいます。
担当者の説明だけでは分からない癖や扱いづらさが必ずあります。
特に設定の幅が広い機種は、スタッフの技量によって効果差が出やすいので注意が必要です。
導入後の研修やサポート体制も必ず確認することをおすすめします。
特にランニングコストや故障頻度は、公式資料だけでは分かりません。
導入後のサポート体制も、契約前に細かく確認することをおすすめします。
自由回答からは、カタログ上の性能だけで判断するのではなく、実際の施術現場での連続稼働や操作性を十分に検証することが重要であると分かります。
また、故障時の代替機対応やサポート体制の実態まで事前に確認しておくことが導入後の大きな後悔を防ぐポイントになると言えるでしょう。
まとめ
本アンケート結果から、業務用脱毛器導入における失敗の多くは、機器そのものの性能ではなく、導入前の検証やシミュレーション不足に起因していることが明らかとなりました。
多くの事業者が複数機種を比較検討している一方で、現場での再現性や故障時の対応スピード、長期的なランニングコストといった「経営リスク」の視点で十分に比較できていないケースが目立ちます。
業務用脱毛機の導入成否を左右するのは、スペックや価格だけではありません。
現場で安定して運用できるかを導入前に検証できたかが、大きな分かれ目となります。







